GENIE
当店では、新規のお客様がご来店頂いた際には、必ず施術前にカウンセリングを受けて頂きます。
カウンセリングでは、お客様のヒゲや体毛のお悩み以外にも、服薬の有無、内科疾患を持たれているかなどもお尋ねします。
内科疾患にも沢山の種類が存在しますが、約100人に1人の割合で持っていると言われる、”癲癇(てんかん)”という病気があります。
結論から申し上げますと、てんかんをお持ちのお客様については、メンズ脱毛の施術を受けて頂くことが出来ません。
今回は、てんかんを持っているとメンズ脱毛を受けられない理由についてご案内致します。
てんかんとは、大脳の神経細胞で突発的な電気的興奮を生じ、てんかん発作という様々な症状を繰り返し、起こしてしまう慢性的な内科疾患です。
大脳では、記憶や思考、手足の動きなどの機能をつかさどっており、その内部で過剰な興奮が起こることで「けいれん」や「記憶障害」といった様々な症状が起こります。
人により症状の違いは異なりますが、発作の症状はその人ごとに一定であり、繰り返し起こることが特徴となります。
てんかんには、脳の奇形や周産期の異常からなど起こる先天的な原因から、脳炎や脳腫瘍などの病気から起こるもの、また加齢に伴い起こる後天的なものまで幅広く存在します。
これらの中にも発作の症状から違うもの、どこの部位に症状が起こるのかで細分化されています。
近年では、遺伝子の異常から起こるてんかんの研究もされていますが、原因がはっきりしてと解明されていないものが6割も占めています。
上記のことから、てんかんはその原因や発症年齢、発作による症状が多岐にわたり、障害としての程度や治りにくさなどの予後も異なります。
てんかんの中でも脳の一部分から興奮が始まる「部分てんかん」、脳全体で興奮が起こる「全般てんかん」で分けられます。
さらに原因がはっきりしていない「特発性」、原因が明らかにされている「症候性」と分けられることで、これらの組み合わせにより4種類に分類されます。
(1)特発性部分てんかん
脳の一部分から興奮が始まり部分発作を起こし、原因がわからないものです。
小児期に主に発症し自然に発作が治まることが多いです。
(2)特発性全般てんかん
脳の全体から興奮し全体発作を起こし、原因不明で遺伝以外に理由が見つけられないものです。
小児~若年期に発症し、服薬により発作が治まることが多いです。
(3)症候性部分てんかん
脳の一部分から興奮が始まり部分発作を起こし、原因が明らかになっているものです。
全ての年齢で発症し発作は、やや治まりにくいものです。
(4)症候性全般てんかん
脳の全体から興奮し全体発作を起こし、脳卒中や感染症などの原因が考えられるものです。
乳幼児期に発症しやすく、数種類の服薬でも治まりにくいもの。後天的に発症することもあります。
てんかんの種類については上述しましたが、どのてんかんも発作は突発的に起こることが多いです。
稀に、以下のような行動でてんかん発作が起きることもあります。
・睡眠不足
・過労や不安によるストレス
・アルコールの過剰摂取
・熱による刺激(熱性けいれん)
・まぶしい光による刺激(光感受性発作)など
このようなことが理由で、てんかんが誘発されてしまい、発作を起こしてしまうことがあります。
てんかん発作の症状の長さなどは、基本的に一時的なものが多いです。
しかし、てんかんの症状には「けいれん」や「記憶障害」などの発作も起こりうるため、これらの原因により意識を失うなどの発作を起こした場合、大変危険な状態となります。
それでは、なぜてんかん持ちの方は脱毛施術を受けられないのでしょうか?
それは上述している、”てんかん発作が起こる理由”に問題があるからです。
メンズ脱毛で使用する脱毛機のフラッシュや肌に伝わる熱的刺激により、光などの刺激に過剰に反応してしまう“光感受性発作”や、熱や外的刺激で誘発される“熱性けいれん”が起こり、発作を誘発してしまう可能性があります。
また、内服薬によっててんかんの症状が治まっている方でも、メンズ脱毛を受けることは難しいとお考えください。
てんかんを抑制する薬の中には皮膚が敏感になる成分も含まれるため、施術により肌トラブルを起こす恐れがあります。
しかし、てんかんの治まり具合や服薬状況によっては、メンズ脱毛を受けられるかもしれません。
自己判断するのではなく、必ず来店前に医師と相談した上で、脱毛サロン・クリニックに行くようにしましょう。